中国の西隣に1991年に旧ソ連邦から独立した中央アジアの国々がある。「カザフスタン」「ウズベキスタン」「トルクメニスタン」「キルギス」「タジキスタン」の5カ国である。
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これらの国は日本とも比較的友好的と言われるが、中国から見ると日本から見た風景とはちょっと違っている。最大の特徴は中国の最西にある新疆ウイグル自治区と陸続きであり、同じトルコ系の文化でありその関係は密接だ。

特にソ連から独立してからは経済的に大きくなった中国との関係を深めており、鉄道による2地域間での交易や政治的にも結びつきは日本のそれとは比較にならないほど深い。
2001年に発足した「上海協力機構」でもこの5カ国の中で4カ国が正式加盟国になっており、合同軍事演習などの行っている。
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これらの国はいずれも内陸国で鉄道で中国とは繋がっているということもあり、中国との交易も盛んである。
私が所属している物流会社でも中国産のお茶や機械設備を鉄道で輸出しているし、中央アジアで採取される綿花や鉱物資源を中国に鉄道で輸送したいという引き合いをいただくことがある。中央アジアの国は製造業が未発達で中国製品の需要は旺盛であるし、この地域が得意とする天然資源や農産物も中国が大きな市場になっており、経済的にもお互い補完しあうような関係である。

以下は中央アジア5カ国の概要だ。
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5カ国を合わせて国土面積約400万平方キロメートル(日本は37.8万平方キロメートル)、人口7048万人。人口は2200年には1億人まで増加するそうです。(日本は今のペースだと2200年は4900万くらいかな)

その頃は中国にとってアメリカの同盟国である日本が重要か、陸続きで軍事同盟国である中央アジアが重要か。その辺のことを今から考えておく必要があるように思います。